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It’s a miracle!!!

第16章 高校生活をenjoyしようか


~16.高校生活をenjoyしようか~





夏休みも開け、2学期に入った。あの夏独特の照りつけるような暑さも薄れていき、少し肌寒い秋へと季節も移り変わっていた。

八石「それじゃあ体育委員の奴らを中心に、来週行われる球技大会の種目決めておけよー。次の俺の授業時間使っていいからよ。なんでも優勝したら商品がもらえるみてーだから気張っていけなー。以上」

花帆「聞いた?商品だって!朱音何出る?」

HRが終わるとすぐに花帆が飛んできた。あたしたちのクラスであるB組では入学してから1度も席替えを行っていない。隣の宗君が話に混じる。

宗助「バスケ部はバスケ競技には出られないんだろ?残るはバレー、卓球だな。サッカーは男子限定だし。卓球も女子限定だよな。なら俺と一緒にバレーやらね?朱音のジャンプ力があればいけると思うぜ!」

『バレーかぁ。体育ぐらいでしかやった事ないけど、うん!いいよ、バレーやる。花帆もバレーどう?』

花帆「朱音がやるならもちろん私もやるよ!」

千絢「なら私も混ぜてくれない?元バレー部でセッターやってたから自信あるわよ」

『本当!?木野目さんバレー部だったんだ。これで百人力だね』

千絢「千絢でいいわ、朱音ちゃん。ずっと仲良くしたいと思っていたのよ。それに今度勉強も教えてほしいわ」

宗助「これで4人決まったな!あと2人なんだが…」

宗君は教室の中をキョロキョロと見渡す。クラスメイト達はあたし達と同じように球技大会について話していた。そんな中、寝ている人物と本を読んでいる人物がいた。宗君は前にもやったように寝ている火神君の脇に手をさした。もちろん驚いて変な声を出しながら飛び起きる火神君。

宗助「なー、火神は球技大会何に出るんだよ」

「球技大会?何だそれ」

花帆「やっぱり聞いてないと思った。誠凛高校はまだ新設校で人数も少ないから、体育祭の代わりに球技大会をやるんだって」

それから花帆は競技の種目と、自分が所属している部活と同様の競技には出られない事を丁寧に火神君に説明した。
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