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It’s a miracle!!!

第15章 summer vacation


翌日は花帆と遊びに出掛けた。プリクラを取ったり、カフェでお茶をしながら話したりと存分に楽しんだ。そして次の日には誠凛女バスで海に出掛けた。ナンパされたりもしたけど茉実達が追い払ってくれた。海から帰った日、征ちゃんから電話があった。内容は今日から3日間東京に帰って来ている、都合がつく日はあるかとの事。明日は家族でお墓参りの用事があったため、明後日なら空いていると答えた。その日に約束を取り付け、電話を切った。そして翌日は家族水入らずでお墓参りを行い、久しぶりのゆっくりした団欒を満喫した。

そして今日は征ちゃんと会う日。約束の時間の4時間前には目が覚めた。そして朝にもう一度シャワーを浴び髪を乾かす。髪を巻いてみようかな…そう思ったあたしは少しだけコテで髪を緩く巻く。化粧も行い次に迷ったのは服装。せっかく女の子らしく髪を巻いてみたんだから、服装も可愛くした方がいいよね。この前勝ったふわふわした白いワンピースにしようかな、と思い鏡の前に立つ。悪くは無い。が、良くも無い気がする。するとお母さんが部屋に入ってきた。

母「朱音、パジャマ洗濯するからもらうわね…って、どうしたの?そんなお洒落して」

『へっ!?お洒落なんかしてないよ!やだな、いつもと一緒だよ』

母「そう?いつもは髪も巻かないし、メイクもいつもより丁寧じゃない。それに服装も。もしかして、デート!?」

『ち、違うよ!友達と遊びに行くだけで…』

母「あらそう?で、どんなお友達?お母さんの知ってる人?」

『知ってるよ。この前IHで優勝した洛山高校の主将の赤司征十郎君。キセキの世代の主将でもあったんだけど』

母「やっぱり男の子じゃない!若いっていいわねぇ。それより朱音、その服装なら上にこのショールを羽織って行きなさい。こっちの方が可愛いわ」

『お母さん…!ありがとう!』

あまり遅くならないようにね、と優しく言ってくれるお母さん。そろそろ時間になったため、あたしは家を出た。出る間際にお兄ちゃんが泣きそうな顔であたしを見ていた。まさかこんなに早くその時が来るとは…なんて言ってたけど、何のことだろう。お兄ちゃんとお揃いのピアスをつけ、サンダルを履き約束の場所である、懐かしの鈴城中に足を運んだ。
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