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It’s a miracle!!!

第14章 高校バスケの頂点


綾「煩い!情けないわね、朱音!お友達に助けてもらわないと何も出来ないの!?」

「ここにいる人間は皆朱音のことを大切に思っている。これ以上その口を開く事は僕が許さない。それに賭けに勝ったのは僕だ。約束は守ってもらうぞ」

綾「っ!…許さない。絶対に許さないから」

「口を開くなと言ったはずだ。僕の言う事は絶対だ」

征ちゃんは威圧感のある声で言葉を発する。綾だけじゃなく、茉実たちの頬にも冷や汗が流れた。

『…もういいよ、征ちゃん。茉実、藍、凜子、優希、捺美、雅。皆も本当にありがとう。あたし凄く嬉しい。それに、綾。本当にごめんなさい。そんな事を思わせていたなんて知らなかった。けどあたしは綾の事、大好きだよ。もちろん今でも。今は違っても、昔親友と過ごした過去は変わらない。あたしはそれだけで幸せだから。それに、親友にはなれなくても、ライバルとしてなら綾と繋がっててもいいよね』

綾「…私は朱音の事なんか大嫌いよ。…けど昔は大好きだった。それは私も変わらないわ。赤司君、約束は守ります。もう2人には近づかない。朱音、今度は負けない。WCで首を洗って待ってなさい」

綾は帰って行った。それを茉実達がホッとしたように見る。征ちゃんは威圧感を消していた。

『皆、本当にありがとう。あたしは皆と優勝出来て、皆と一緒にバスケが出来て本当に良かったって思ってる。そして皆と出会えて本当に良かった』

茉実「それは私達の台詞だよ。朱音のおかげで私はとても充実した最高の日々を送れている。私をバスケに誘ってくれたあの日から」

凜子「それは私達も同じだよ。朱音と一緒に過ごす日々って凄く楽しいんだから!」

「片岡の言った事を君が気にする必要はない。好きで君と一緒にいるんだ。神守たちも、僕もね」

『征ちゃん…ありがとう。皆に出会えて本当に良かった』

藍「ほーら、泣かないの!さ、もうバスも待ってるから帰るよ!WCに向けて練習もしなきゃ!」

それから征ちゃんと別れ、あたしたちが誠凛高校に帰ったのは夜中だった。優勝旗をとりあえず部室に置き、解散する。その夜は死んだように眠った。
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