第12章 IH予選開始!緑と青と…
今日は月曜日。男女とも来週行われる決勝リーグ出場権を獲得した今、波乱は突然やって来た。
八石「あー、明後日は実力テストがあるから、各自復習やっとけよー」
「「「「「えぇー!?聞いてねぇよ!」」」」」
八石「今言ったからな。じゃあ授業終わりなー」
やっちゃんが教室から出て行き、クラスが騒がしくなる。勉強してねーとか、赤点とったらどうしようとか。
宗助「朱音はいいよなー!頭良いし!つかいつ勉強やってんだよ!毎日遅くまで練習してんだろ?」
花帆「朱音は宗助とは違うんだよ!馬鹿宗助とはね!」
宗助「んだよ、花帆だって大して俺と変わんねーじゃん。って馬鹿と言えば…火神は?」
『あー、監督に呼ばれたんだって。テスト持って来いって』
宗助「来週の土曜って言えば、確か決勝リーグだったよな?そりゃ呼ばれるか」
『?どういうこと?』
花帆「朱音ってば、聞いてなかったの?珍しいね。赤点取っちゃうと来週の土曜日に補習なんだよ」
『…え?…えぇぇぇぇ!?』
あたしはダッシュした。幸い今は昼休み。授業の心配はしなくてもいい。急いで目標の人物のいるクラスまで走った。
『藍!大変なことになった!』
藍「分かってる!私は至急皆を体育館に集めるから、朱音はあの子をお願い!幸い、リコさんたちも体育館にいるみたいだから!」
藍は説明しなくても分かってくれた。というか実力テストの話を聞いた女バスなら誰でも分かるだろう。ただ1人を除いて。あたしはその1人のいるクラスへと走る。
『凜子ぉぉぉぉ!体育館に来なさい!』
凜子「…決闘?ってうわっ!」
呆気にとられる凜子のクラスの反応を無視して、あたしは凜子の腕を引っ張り強制的に体育館に連行した。そして体育館。そこにはリコさんに蹴飛ばされる火神君の姿があった。凜子もその隣に座らせる。もちろん正座で。