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It’s a miracle!!!

第10章 入学式、そして始動…!


花帆「私、同じB組の相原花帆って言うんだけど、若槻朱音ちゃんだよね!さっきの挨拶、凄かったよ!なんか凛としてるっていうか、堂々としてるっていうか!それにすっごく綺麗だし!あ、朱音ちゃんて呼んでもいいかな!私のことは花帆って呼んで!ていうか連絡先交換しよ!私もっと朱音ちゃんと仲良くなりたい!」

『…っぷはぁ!』

凄いよ。凄いよ花帆ちゃん。今の超長い台詞を息継ぎもしないで一気に喋っちゃったよ。おかげであたしも息止めちゃったよ。

花帆「あ、ごめん…私興奮すると一気に喋っちゃうから…」

『大丈夫、気にしないで。あたしも集中すると周りが見えなくなって、花帆ちゃんと同じ気持ちになることもいっぱいあるから』

なだめるように笑いかけると、花帆ちゃんは藍を思い出させるようにあたしに抱き着いてきた。あれ、藍があたしを呼ぶ声が聞こえたのは気のせいだよね…

花帆「んもう!朱音ちゃん好き!可愛い!天使!花帆でいいよ!ていうか花帆って呼んでほしい!」

『分かった!じゃああたしのことも朱音って呼んで!これからよろしくね、花帆!』

連絡先を花帆と交換していると、それに便乗したクラスメイトが次々とあたしたちに話しかけてきた。皆、さっきの挨拶良かったよと褒めてくれた。とりあえず自己紹介を始めるけど、人の顔が覚えにくいあたしには、今すぐに全員を覚えるなんて至難の業だ。その時

藍「朱音ーーーー!」

『藍!?』

藍のあたしを呼ぶ声が聞こえたのは、どうやら気のせいじゃなかったみたい。そして藍が来たのを見計らったように、茉実たちも全員来た。あと数分でHR始まるのに。

『…はぁ。もう、皆時間分かってる?で、どうしたの?』

凜子「朱音が心配だったんだよ!そ・れ・に!」

優希「藍が部活創設のプリント貰ってきたんだって。私たちの名前はもう書いたからさ、後は朱音の名前だけだから」

『…まーたあたしが主将』

雅「朱音しか出来る人いないもん!」

捺美「私は朱音じゃなきゃ入らないよ」

茉実「ま、そういうことだからさ!今日HR終わったら出しに行くから、それまでに目通しておいてね!」

あたしは盛大に溜息をつくと、分かったとだけ伝え、彼女らを見送った。
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