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It’s a miracle!!!

第10章 入学式、そして始動…!


~10.入学式、そして始動…!~



20XX年、4月。あたしは、あたしたちは新たな一歩を踏み出した。

生徒「ラグビー興味ない!?」

生徒「将棋とかやったことある?」

生徒「君超可愛いね!どう?サッカー部のマネージャーやらない!?」

『いや…あの…』

生徒「そんなことより野球部のマネージャーに!」

生徒「いや、アメフト部に!」

「「「「「朱音はだめー!」」」」」

『あは、あははは…』

部活動勧誘の多さと、茉実たちの頼もしさに、もう笑うしかなかった。"私立誠凛高校"去年出来たばかりの超新設校。上級生は二年しかおらず、調べたところによれば女子バスケットボール部はまだない。男子バスケットボール部は存在しており、去年1年だけで決勝リーグまでいってるなかなかのモノだった。

体育館に行くと、すでに新入生席にはあたしたちと同じ1年生が半分以上座っていた。あたしは自分のクラスの指定席に向かう。残念ながら茉実たち鈴城の皆とは同じクラスになれなかったけど、これから友達を作っていけばいいため、問題はない。しばらくすると入学式が始まった。

先生「新入生代表、1年B組若槻朱音さん」

『はい』

あたしは慣れた様子で教壇へ上がる。自分の卒業式でも答辞を任されたし、ここに立つのは1か月ぶりだった。でも何故かあたしが教壇に立つとどよめきが走った。懐かしいな、この感覚。3年前鈴城中での新入生代表を行った時もそうだった。そんなに似合ってないのかな、制服。

挨拶を終え、自分の席に戻る時、すさまじい量の視線を感じた。さすがに遠くからヒソヒソと囁かれるのは好きじゃない。あたしは出来るだけ目立たない様に歩いて教室まで行った。そして捕まった。
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