第3章 接触
藍「じゃあ次私!3組で女バスマネの立花藍!特に言うこともないけどこれだけは言っておきます!朱音に近づくと…殺しますよ☆」
あ、早瀬君と栗田君の顔が真っ青になった。…じゃねーや
『こら、藍。そんなこと言っちゃダメでしょ?これから1年間一緒に生徒会やるんだから。じゃあ最後にあたし。1組で女バスの若槻朱音です。自分の意志で生徒会入った訳じゃないけど、引き受けたからには何が何でも成功させます。あたし、半端が一番嫌いだから。ということでよろしくね』
何事も最初が肝心!と思い笑顔をトッピングした。瞬間藍を含め3人の顔が一気に赤くなった。…あれ?
あの後正気を取り戻した藍から、帝光では絶対に笑わないでと念を押された。さすがに挨拶に行って無愛想は駄目だと言ったら、見るからに落ち込んだ素振りをした。それが犬にも見えた。それはあたしを誘っているようにしか見えないよ藍ちゃん。ええそうです。あたし犬大好きです。わしゃわしゃと藍の頭を撫でてあげると機嫌が直ったのか、腕に絡みついてきた。その間早瀬君と栗田君の視線がすさまじかったことは忘れよう、うん。
これはほんの10分での出来事。そう、歩いて10分くらいで帝光中には着いてしまう。こんなに近くに中学があっていいのか。いいんです。帝光はマンモス校だから。鈴城中は中堅校だから。関係ないです、はい。