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It’s a miracle!!!

第3章 接触


藍「朱音ー!」

職員室を後にし、とぼとぼと廊下を歩いていると藍に呼ばれた。と同時に腰に熱を感じた。藍が抱き着いてきたのだ。

『どうしたのー?』

藍「私ね、朱音を護るために副会長に立候補したんだけどね、負けちゃったの。けど頑張って書記になったのでした!これで朱音と一緒に頑張れるよ!」

あたしは目の前にいる藍がものすごくかわいくて抱きしめた。

『藍ー!藍だけだよ、あたしの味方は!』

…あれ?藍?何か湯気出てる…?藍の顔を覗くと顔を真っ赤にさせて白目をむいていた。そして…倒れた。

『藍!?藍ちゃーん!?』




藍を保健室に運んで、残りの授業を受け、さぁ部活だ!汐音先輩のメニュー5倍の内容は…と考えていたところに、悪魔の囁きが聞こえた

―「あー1組の若槻朱音。3組の早瀬翔太、同じく3組の立花藍。5組の栗田彰浩。今から職員室に来るように。今すぐ来るように。以上」

嫌な予感しかしない。だって藍も一緒だから。クラスメイトからの別れの挨拶に答え、重い足を引きずって職員室へ向かう。職員室に一番近い1組のあたしが一番乗りだった。そう。一番乗り。

先生「なんだ、若槻が最初か。何だかんだやる気を持ってくれているようで先生は安心したよ」

『寝ぼけたこと言わないでください。走らせますよ』

先生「若槻が怖い…」

あたしの今一番大好きなものは皆でやる部活。その部活のためなら、バスケの為ならあたしの心は鬼にだってなる。これは前に茉実から言われたことなんだけど。そうこうしている間に皆が揃った。そして挨拶も無しに先生は話を始めた。…まじ空気読んでください先生。あたし藍以外初めましてなんだけど。

先生の話は長かった。それは果てしなく長かった。20分にものぼる話の内容は、今から挨拶をするために帝光中に行く、そして向こうの生徒会と顔合わせをすることだけだった。一体どう喋ればそんなにも長くなるだろうか。

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