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It’s a miracle!!!

第3章 接触


『…というか先輩って藍の使い方上手くなってますよね』

汐音「朱音という最高の餌がいるからよ」

なんて楽しそうに言うもんだから、汐音先輩はやっぱり今日の練習メニューは5倍増しで決定。

『だから汐音先輩が主将やればよかったんですよー』

汐音「朱音がやってくれてるからこそ、あたしも伸び伸び出来るのよ。生徒会も。最後の学園祭、楽しみにしてるからね」

心底先輩はずるい。最後の、なんて言われたら嫌でも頑張りたくなる。

汐音先輩はあたしの憧れの先輩。強くて、綺麗で、優しくて、いつも真っ直ぐで。そんな先輩の下であたしはバスケをしていたかった。けれど先輩からの頼み、言い換えれば先輩の意地を跳ね返すことは出来なかった。けれど…

『それと生徒会長とは別でしょぉぉぉぉ!?』


あ、最初に言っておくと、我が鈴城中学は年の入学式が終わった時点で生徒会の役目は終了して次に引き渡されます。そして生徒会にとって初めての仕事が鈴城際。そう、文化祭です。しかも今年は創立記念日ってことらしくて帝光と合同で。帝光中の校舎は広いからあまり多くない鈴城中の生徒は軽々と入るみたい。新しいことをやるってのはいいことだと思うけど、何でそれの代表があたしなの。ってことで交渉中←今ココ!

先生「そんなこと言うなよ。な?大体満場一致で若槻になったんだから仕方無いだろ?」

『だからそもそもあたしは立候補してないんですって。それに文化祭のことだって初めてのことだからどうせ地域にも行かなきゃならないし、お偉いさんの所にも挨拶回りしなきゃなんですよね?』

先生「お、さすが若槻。仕事が早いな。そういうわけだから。頼む!お前しかいないんだよ!」

『無理です。あたしがバスケ部の主将やってるの知ってますよね?』

先生「そりゃあもちろん!若槻の活躍で我が校の名前は全国に知れ渡ったからな!」

カッカッカと笑う先生を見て、あたしは反論する気も無くし、もういいです。やります。と力なく笑った
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