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あかいいと。【ハンジ・ゾエ/進撃の巨人】

第2章 Merry Merry Birthday 【現パロ】


「よし、今日はのために何でもするよ!
どうしたい?何か欲しいものは?」

「ええ?」


また唐突な…。
少し考えて、ハンジさんの足の間にちょこんと座る。


「こうして一緒にいられるだけで、十分幸せなんですけど…」

「…!」


二人の顔が近づいて、甘いリップ音が響いた。


「苺の味…って、違う!
私は!あなたを!祝うために来たのに!!」


力強く抱きしめられ、ちょっと苦しい。
欲がないんだからー、と彼女は言うけれど
きっとそんなことはない…はず。


「でも本当に、ハンジさんがくれるものならなんでも嬉しいです。
あったかい気持ちも、思い出もそう」


そう言うと、ハンジさんは口元を押さえ固く目を閉じる。


「可愛すぎるって…!」

「本心を言ったまでです!

…あ」


ひらめいた。
『貴方がくれるすべてが宝物』。
ならば、私にとってこれが至上のプレゼントだ。



「ずっとハンジさんの隣にいる権利、とか」



思い切った。かなり。
頬が熱い。
羞恥と照れによる心臓の音が、恋人に伝わっていないだろうか。



「…じゃあ、一緒に住もうか」

「え?」



差し出されたのはベルベッドの小箱。
ぱかりと開くと、そこにはキラキラ光る金の指輪が埋まっている。


「これって…」

「、私と結婚しない?」


はみかむハンジさんに、
ぎゅうっと胸が締め付けられた。


「え、ええ…!?」


予想もしていない展開に感情がぼろぼろ流れ出してしまった。
私の目尻を拭う指先は、少し震えていて。


「…っ、返事は」


サプライズを計画しておきながら、どうしてこうも自信なさげなんだろう。
分かり切っているくせに、の意味を込め、私は精一杯の笑顔を向ける。



「はい、喜んで…!!」



希望に満ちたハンジさんの表情。
愛してると紡ぐ声も、私を守ってくれるその体も、永遠でありますように。


「最高の気分だ」


ハンジさんが私の左手を掬い上げ、薬指に誓いを立てた。


「、誕生日おめでとう。
絶対に幸せにするよ」



私だって。
これからずっと、あなたと幸福に生きていく。
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