第2章 Merry Merry Birthday 【現パロ】
ピンポン、と軽快な音。
「!きたっ」
私はドキドキしながら玄関に向かう。
「ー!!ハッピーバースデー!」
「ちょっ、近隣に響いちゃうから!」
そう、今日は私の誕生日。
二十歳を超えてからのこの日なんて、特に感慨もないはずだけれど。
「はい、これケーキ!一緒に食べよう」
幸せそうに祝ってくれる人がいる。
それだけで浮足立ってしまうものだ。
ハンジさんを部屋に招き入れ、早速ケーキにナイフを入れる。
二人で分けるには少し…いや、かなり大きい。
張り切りすぎです、とつい笑ってしまった。
「食べきれなかったら明日に回せばいいさ」
「もしかしなくても、泊まる気ですね?」
「ばれたか」
二人で顔を見合わせ、微笑み合う。
愛おしい。
こんな日々がずっと続けばいいな…。