• テキストサイズ

Beloved villains 〖ツイステ短編集〗

第6章 レオナさん、アズールくんの分岐夢



元々、制服を着ていたので荷物を取りに1度部屋に戻り、急いで学校に向かう


教室に着くと早すぎたのか、まだ誰もいなかった。
こういうのは早めに言った方がいいと思い、スマホを取りだしマジカメの、レオナ先輩とのトーク画面を開く

今までの履歴が出てくるけど、今日の夜部屋に来い、とかそういうのしか送ってこなかったなぁ。好きだからそんな誘われ方でも嬉しかった。
こんな状況になった今では余計虚しくなるだけなのだが。


「私なんかに付き合わせてしまってすみません。ちゃんと、好きな人とお付き合いして、幸せになってください。 レオナ先輩は、これ以上我慢しなくてもいいんです。今までありがとうございました。」




『これでいい、かな。』

送信を押して、レオナ先輩のトークを非表示にする。どんな答えが来ても辛いだけだと思うから。私の心が癒えたら、開けるようになるかな。とは言っても同じ学校だから顔を合わせることにはなるんだけど、レオナ先輩はあまり授業に出てないし、そこは大丈夫かな。


「おや、ナギさん。随分お早いんですね。」

『っ!、びっくりしたぁ。アズールくん、おはよう!』

笑顔、ちゃんと出来てるかな。アズールくんは鋭い人だから気づかれちゃいそう。

「顔色が優れないようですが........何か悩み事でも........?」

新しい獲物を見つけたような顔でニコリと笑うアズールくん。
案の定バレてしまった........


アズールくんに会ったら相談したいことがあった
レオナ先輩のことは本当に好きだった。遊ばれてたとしても、今もずっと。レオナ先輩と付き合ってた頃の記憶、片思いしていた頃の記憶。全部消して貰えないだろうか。
出会った頃の、ただの寮生と寮長に戻りたい。



『あの、アズールくん........。相談があるんだけど.......。』


アズールくんの瞳が怪しく光ったような気がした。
先程あった出来事、レオナ先輩との記憶を消して欲しい、全部話した


「ああ、なんて可哀想なのでしょう!いいでしょう、僕がきっちりと”書き換えて"あげますよ!」


”書き換える" 消して欲しいと頼んだけど、そう言われたこと、私は気づくことが出来なかった

/ 43ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp