Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第4章 モブに媚薬を盛られてレオナさんに抱き潰されるお話
_________ナイトレイブンカレッジ 裏庭
突然、サバナクローの先輩であろう人に話しかけられ、人気のない裏庭に連れてこられた
「あ、あの、ナギちゃん。」
『はい?え、と、なんの御用でしょう、?』
顔を見た事あるかな?という程度の先輩だったのだけど、一体なんの用だろう?こんなところまで連れてきて。
「これ、俺作ったんだ。よかったら食べて欲しい........!」
そう言って先輩が差し出してきたのは可愛らしいクッキーだった
確かに、体育会系のサバナクロー寮生がクッキー作ってたらみんな卒倒ものだよね........。こんなところまで連れてこられたのも納得がいく
『わ、かわいい!ありがとうございます!........でもなんで私に........?』
目の前の筋肉がすごくてケモ耳の男の人がクッキーを作ってくれた所を想像するとちょっと可愛くてにやけてしまう。
しかし、特に接点もない先輩が私にクッキーを渡してくる理由がわからなかった
「あの、前から君のこと、可愛いなって思ってて........」
付き合って欲しいんだ
突然の告白に顔が熱くなる
嬉しい気持ちもあるけど、私には好きな人がいる。
サバナクロー寮長のレオナ先輩だ、なんだかんだ文句を言いながらも優しく接してくれるレオナ先輩がいつの間にか好きになっていた
『お気持ちは嬉しいです、でもすみません、好きな人がいるので........。』
「.そんな気はしてたんだ、ただ伝えたかっただけだから!」
少し悲しそうな顔をする先輩に心が痛むけど、好きな人は変えられない
『クッキーも、ありがとうございます。後で食べさせてもらいますね!』
「あ、いや、えーと、今食べて欲しいんだ!」
後で食べる、と告げると先輩は焦ったようにそう言ってきた
どうしてそんなに今食べて欲しいんだろう?
そんな疑問が顔に出ていたのか、先輩は理由を述べた
「その、クッキー作るの初めてでさ、ちゃんと出来てるか心配で........」
なるほど、そういう理由か
お願いされてしまったし食べるしかないなと思った