Beloved villains 〖ツイステ短編集〗
第2章 マレウスさんと公開プレイするお話
それは、魔法史の授業後。セベク・ジグボルトの一言から始まった
「おい!人間!」
『な、なに?セベク君........』
ディアソムニア寮の1年生、セベク君
ディアソムニア寮の人達は他の寮生との交流はあまりしない事で有名なのだが、どういうわけか私に話しかけてきたのだ
「わ、若様のことで少し相談がある........。後で時間をくれないか。」
『マレウス先輩??うん、いいよ?』
マレウス先輩?なんで私なんだろう。シルバー先輩とかリリア先輩とか、もっと相談する人居たんじゃ........、まいっか。
___________昼休み
『ん〜っ........お腹空いたなぁ。今日何食べよう。』
「人間!先程の話の続きだ!着いてこい!」
『わ!びっくりした........例の相談?』
「そうだ!」
昼休みになった瞬間にセベク君が話しかけてきた。なかなか声が大きいので心臓に悪い
セベク君について行くと、シルバー先輩が食堂で待っていた
「遅かったな、セベク、ナギ」
『すみません、お待たせしました。』
「ふん........。さて、若様のことで相談という話だが。」
マレウス先輩の相談とはなんの事なんだろうと、少しワクワクしながら耳を傾ける
「若様の........」
『若様の??』
「若様の誕生日がもうすぐ来るのだ!!!」
マレウス先輩の誕生日、初めて聞いた。
でも誕生日なら尚更なんで私に声をかけたんだろう、とますます疑問が湧いてくる
『誕生日か!おめでたいね!........それで、なんで私に声をかけたの??』
私が尋ねるとシルバー先輩が答えた
「リリア様がお前にも協力を仰げと........。それに、マレウス様はお前のことをたいそう気に入っているようだしな」
マレウス先輩が、わたしを?気に入っている?
深夜にオンボロ寮の外でたまにお喋りするだけの関係だとは思うのだけど........。
マレウス先輩にはお世話にはなっているので協力しようと考えた
『わかりました!協力させて下さい!........それで何をするか決めているんですか?』