第6章 ドキドキの文化祭
「えぇ!?愛奈ちゃんがヒロイン役!?」
昼食中、なーくんは大声を出して驚いた。
「で、主役は莉犬だろ?ムカつく……」
「ムカつくってなんだよ!さとみ!」
さとみくんと莉犬くんが喧嘩を始めた。なーくんとさとみくんが怒る理由も何となく分かっていて、何とも言えない気持ちだった。
「莉犬!友情出演はダメか!?」
「ダメ!!」
まだ、さとみくんと莉犬くんが喧嘩してる……。キリないな。
「みんなのクラスは何するの?」
「俺のクラスは男女逆転メイド喫茶……俺メイドにさせられる……」
なーくんがそう言った。なーくんとさとみくんが同じクラスなんだよね?
なーくんとさとみくんのメイド服……楽しみ。
「私とジェルのクラスは外で売店するよー」
「暑そうで嫌や……」
へぇー遠井さんとジェルくんのクラスは売店なんだ……。普通に面白そう。
「僕んとこはカジノだよ。ね、るぅとくん」
カジノ!?大人っぽい!!
ころんくんはそう言って、不機嫌そうに弁当を食べるるぅとくんを見る。
「文化祭はあまりやる気がしない……でも、このすとぷり学園が廃校にならないようにアピールしなきゃいけないんだ……」
「えっ?」
私はるぅとくんの言葉に首を傾げた。
「えっ?そうなの?るぅとくん」
なーくんも首を傾げる。教室にいる人からの目線もすごい。