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Second reincarnation【ツイステ】

第14章 共生関係





綺麗に拭き取ったところで、ハンカチを畳み直して仕舞う



「はい、これで綺麗になりましたよ。……って…フロイド先輩?」

「……小エビちゃんは本当に小エビちゃんだねぇ…」

「え?どういう意味で…何で顔を背けるんですか?…あとアズール先輩もジェイド先輩もどうして笑い死んでるんですか!?」

「レイ…あとで海の生き物図鑑貸してやるよ…」

「シロ先輩までどうしてそんな肩を震わせて笑いを堪えてるんですか!?あと何で海の生き物図鑑…?」

「…オレレイがここでやっていけてる理由何となく分かった気がする」

「僕もだエース…」

「え、え…理由を…どうして誰も理由を言ってくれないんですか!?」


今日こそは穏やかに過ごせると思っていたのに、結局最後までハプニング続きでお昼が終わってしまった


気になってしょうがなかったので、午後の授業が終わってすぐシロ先輩に図鑑を借りることにして、自室で読み進めてみると…

ウツボのページに付箋が貼ってあったのでそのページを開いて読んでみる


そこには、ウツボとエビには共生関係があると書いてあった

なんでも、ウツボをエビが綺麗にしてあげる代わりエビを狙って寄ってきたタコからエビを守ってあげているらしい



「……つまり…口の周りを拭いてあげたことがこれに該当する…と…」



特別おかしなことをしたわけじゃないけど…

フロイド先輩にとってはこういう意味合いが込められての行為だと思ったわけか…



「…知らないって…無知ってやっぱり困るな…」



妙に熱を帯びてくる頬に手で風を送って、そのままウツボのページを読み進める

よく考えたら私は人間で、先輩方は人魚なんだし生活様式が大分違うんだよね…知っておいて損はないはず…


ウツボと…あと、タコのページを見てからラウンジの仕事に向かおうと急いで読み進めて…

気になる一文を見つけた



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