Second reincarnation【ツイステ】
第13章 オクトパス講義
賄いも食べ終わって厨房も片付けて、後はもうお開き…ってところで、ラウンジのソファーに全員が集まる
…これは一体…何の集まりだろう
アズール先輩を見るように、全員がアズール先輩を注目する
「さて…レイさん。実は貴女に話があって、少々お時間を頂いてもよろしいですか?」
「はい…それは全然大丈夫です」
「では大体のことは大まかに説明させていただきましょう。まず第一に…今ここにいる二年生全員、貴女が女性であることを存じています」
「…………えッ!?」
「いつ、どこで、なんで…という質問は後回しにさせてください。僕としては、オクタヴィネル寮生である貴女の問題は寮長である僕の問題だと自負しています」
それからアズール先輩の話が続いた
私が今後どうやって学園生活を送るのが一番いいか
私の記憶を戻す方法と、元の世界に帰る方法をどうするか
シロ先輩が維持していた魔法は、あまり長期間は使えないという話や…
私のことを女性だったと公表して、学園生活を送るのはどうか等々…
本当にたくさん、考えてくれたようで…
一通りの説明を聞き終わった
アズール先輩の話が終わった後、シロ先輩も口を開く
「悪かったなレイ……話すつもりは本当はなかったんだが…ちょうど昨日、不純物が溜まり切って、もう隠しきれないところまで来てたんだ」
「…授業でそのことは学びました。でも先輩からその話をされなかったので、私てっきりユニーク魔法は例外なのかと勝手に思い込んでました…気づかずにいてすみませんでした」
「話してなかったオレが悪かったんだ。たくさん喰っときゃどうにかなるかなって考えてたんだけど…ちょっと浅はかだったな」
「ですのでシロさんのユニーク魔法に頼らずとも済むような手立てがないか考えたんです。当面は問題解決のため、僕たちは協力を惜しみません」
そう言って微笑むジェイド先輩の言葉に改めて…全て本当のことなんだと再認識した