Second reincarnation【ツイステ】
第12章 新しい正社員
「こちらタコのカルパッチョとフレッシュパスタ、カルチョーフィ・アッラ・ロマーナと、人数分のグレープジュースになります」
今日は昨日約束した通りモストロ・ラウンジで先輩方のお手伝いをする日だ
注文を受けた通り、料理を運んでカウンターに戻る
「……小エビちゃんすげー。本当にメニュー覚えてんじゃん」
「変わった名前の料理が多くて、逆に覚えやすいというか…ありがとうございます」
「よくあんな呪文覚えてられるな…」
「シロ先輩も、オーダー覚えられないって言ってた割には料理は合ってますよ…?」
確か四品以上は暗記できないとか言ってたけど…
ラウンジのお客様の注文は本当多くて、一グループで十品以上のオーダーは当たり前のような状態だった
私とフロイド先輩がホールに立つ代わり、シロ先輩とジェイド先輩が厨房にいるけれど、ジェイド先輩はデザート担当でその他の料理は全部シロ先輩が担当してる
…シロ先輩曰く、デザートは盛り付け方がいまいちよく分からない。とのことで…
一度に十品以上のオーダーが通っても、シロ先輩は一度も料理を間違えて作っていない…
「そりゃオーダー聞いた端からメモ取ってるからだよ…この紙切れがなかったら今頃ゲテモノ料理しか量産できてない」
「見た目はアレだけど、味はなんかクセになるよねークリオネちゃんの創作料理」
「どうせ食べるなら美味しい方がいいだろ?……はい、これとこれとこれ5番テーブルな」
「あ、もはや料理名で仰らない…」
渡されたのはニョッキとペスカトーレとトリッパ…
言われた通りに5番テーブルに運んでいく