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Second reincarnation【ツイステ】

第7章 裏の顔





時は入学式後、レイを部屋に送り届けた後に遡る


ラウンジのソファーに、ジェイドと向かい合うようにして腰をかける



「で、オレに頼みたいことってなんだよ。厄介ごと?」

「それだと多少言葉選びが野蛮ですね。ただ単にお願いしたいだけです」

「……で、何をお願いしたいんだよ」



心の中でそれはお願いじゃなくて脅迫だって言ってるだろ。ってツッコミ入れながら渋々話を聞く

そういえばフロイドが見当たらない…もう遅いし、先に寝に行ったのかもしれない



「実はレイさんに由来する事なんですけど…」

「それが何か?」

「単刀直入に聞きます。あの方、女性ですよね?」

「確かに中性的な容姿だけど…ここは男子校だ。女がいるわけないだろ」



やれやれ…という風に言葉を返す


内心はかなりビビったが、多分顔には出ていないはずだ

どうしてバレた…バレるような要素無かったはずだ。この学園には一人称が私の先輩だっているし…

あいつの素振りも特別女らしい所作があったわけでもないはずなのに


そんなオレの内心を見透かすように目の前の同級生は微笑む



「もう気付いてると思いますが、今ラウンジには僕と貴方しかいません」

「…誠意のつもりか?」

「ええ。貴方は昔から疑り深いので」



なんて言ってくる。これは騙せそうにないな…

仮にジェイドのユニーク魔法…
かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)を使えば、相手の本音を無理やり聞き出せるが

それをオレに使ってきたとしてもオレは体質的にそういった魔法は効かないから、それも考慮した上でこんな交渉の場を作ったんだろうか

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