Second reincarnation【ツイステ】
第27章 眠り姫
「なんで…今まで嘘、ついてたの…?
…お兄ちゃん…」
「……お前…いつの間に…」
やっぱり、私のことを知っていた
すごく驚いた顔…
髪色と瞳の色が変わるだけで、こんなにも見た目で気づけなかっただなんて…
私にとってはたった一人の家族だったのに
確かにフロイド先輩の言っていた通り、最初は兄に記憶はなかったのかもしれない
多分私と同じように、私と会ってからの日々で段々と思い出していったのかもしれない
それならここ最近の兄の挙動…というか、私のためにしてくれた行いの理由に、納得がいく
私が妹だから…多少無茶をしてでも色々と裏で働いてくれてたんだ
あの兄ならやりかねないというのを、私は他の誰よりも知っている
「レイ…その、あれだ…とりあえず落ち着いて欲しいんだけど…」
「私は落ち着いてるよ!それより教えてよ…どうして今まで教えてくれなかったの…?」
「……それは…」
「もしこのまま帰る方法が見つかって、私がお兄ちゃんに気づかずにそのまま帰ってたら…一生後悔するところだったのに…!!」
さっきの兄の言葉に疑問を持たなかったら、本当にそうなってたかもしれない
そのことを2、3考え出して、寒気がした
…でもそこで
一つ、体に違和感が襲いかかった
「ちょ、小エビちゃん!?」
突然立ってられないほどの強い眠気に襲われて、その場に頭から倒れそうになる…
のを、フロイド先輩に間一髪で支えてもらう
目が開けられないし、何も考えられなくなって
本当に突然
私の意識は飛んでしまった