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Second reincarnation【ツイステ】

第22章 虫の知らせ





「…あの…なんか皆さん、最近細々とした傷が多過ぎじゃないですか…?特にシロ先輩…」



そのレイの言葉に、ラウンジの掃除をしていたリーチ兄弟とオレの動きが一瞬だけ動揺する


…まぁ例の件で、レイに知られないように裏で動いていた時のかすり傷とかちょっとした擦り傷とかがちらほらと目立ち始めていた

リーチ兄弟はそこまでいうほどでもないが…実際喧嘩してないオレが一番飛び火を喰らっていて、手首や頬など見える位置に手当ての跡が増えていっていた


フロイドが気まぐれにぶっ飛ばした奴の下敷きになったり、たまに二人を掻い潜って殴られたりするのでそれの怪我だ…

ジェイド先生の特別特訓受けてもなお、自分の身を守るのはオレには最難関らしい…

ていうかその特別特訓での傷もあるんだけど



「最近山を愛する会で生傷が絶えなくてな…」

「シロ先輩が痛みに強いのはわかってますけど…気をつけないと、いつか本当に大怪我しちゃいますよ」

「全く持ってその通りです…ははは…」



ど正論に言い返す言葉もない…元より言い返すつもりないけど…

苦笑いをしながら、モップを片付けて伸びをする


今日のラウンジでの仕事はこれまでだ…今日はもう早く寝ようと思って、同じように掃除用具を片付けてる三人に声をかける



「悪い、今日はちょっと早めに上がらせてもらうな…」

「僕も今日はこの後キノコの面倒があるので」

「はぁー?また?部屋土臭いんだけど…」

「私もうちょっと調べ物してから寝ようと思ってたんですけど…フロイド先輩がもし良ければ御一緒しませんか」

「ていうことだからジェイド、オレ部屋戻んないから」

「おやおや悲しいですね…じゃあ失礼します」

「そこ二人もあまり夜更かしするなよ」



手を振って、ラウンジを後にする

…中々仲睦まじくなってきたな…さては昨日何かあったか

幸せそうな妹の様子と友人の姿を見て、無意識に頬が緩む
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