Second reincarnation【ツイステ】
第21章 ゼロ距離スキンシップ
「…おかしい…」
「え?なにが?」
しばらくラウンジは休業するらしくて…
最近放課後部活の助っ人に呼ばれることが無くて、アズール先輩の許可をもらった上で、休業中のラウンジをお借りして暇を持て余しているんだけど…
ラギー先輩からの助っ人呼び出しもなければ、バスケ部の方も特に用事もなく
大人しく図書室で借りてきた、元の世界に帰る手がかりがありそうな本を読み漁っていた
でも…なんで私はフロイド先輩の膝の上に座らされてるんだ…?
シロ先輩とジェイド先輩はなぜ毎日いないんだ…?
疑問が疑問を呼んで、ここ数日本の内容なんて微塵も入ってこない…だつて毎日だよ毎日
そろそろフロイド先輩に質問をしても良い頃合いだと思う…
「まずこの距離感が一番おかしいですフロイド先輩…」
「え?なんで?」
「なぜ膝なんですか」
「それはオレが小エビちゃんと一緒にいたいからぁ」
「……じゃああの…ジェイド先輩とシロ先輩はどこに…?」
「ジェイドはクリオネちゃんの先生として特訓中だけど」
「…特訓?なんのですか?」
「クリオネちゃんがあまりにも運動音痴だからそれの改善…みたいな?オレも詳しくは興味ねーから知らねぇ」
「そ、そうですか…」
という会話中もずっと後ろから、苦しくはないけど逃げられないよう腕を腰に回されてるし、足もフロイド先輩の長い足がクロスして行き場を封じてる
どうしてこんなにスキンシップが激しいんだろ…私何かしたかな…