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Second reincarnation【ツイステ】

第20章 淀



「ラウンジと食堂以外でシロ先輩に会うと高確率で砂か泥か水に塗れているのは何故なんでしょう…」

「シロくんってスラムでの生活にすぐ慣れそうッスね」

「運動音痴ってそんな判決されるの…?」



はぁ、と小さくため息を吐くとラギーがにししっと笑う

サバナクロー所属の奴らは誰でも運動ができそうな様子で羨ましいことだ…

陸に上がって三年も経ってないリーチ兄弟に負けてる時点で諦めはついてるけど、運動音痴もここまでくるともはや才能なんじゃないだろうか…?



「じゃ、そろそろいこーぜ…オレ早く風呂に入りたい…」

「だそうですので、僕たちはこれで」

「あ、はい!お仕事頑張ってください」

「小エビちゃんもねぇ」



そう言って見送ると、グラウンドがある方に二人は歩いていった


マジフトか…フリスビーが顔面に飛んできて以来あまり得意じゃないんだよな…



「…そういえばしばらくラウンジ休業するってアズール言ってたけど、ラウンジ行ってなにすんの?」

「開店しなくても、今日はもともと掃除の日ですので」

「ああ、なるほど…っておいフロイド逃げるな」



掃除という単語を聞いた途端、フロイドがあからさまに背を向けて歩き出したから急いで腕を掴む

と、不機嫌そうなしかめっ面をしながら大声で



「えーいーじゃん!クリオネちゃんオレの代わりに掃除してよ」

「こんな砂塗れでラウンジ行ったらアズールに殺されるから。風呂入ったあとなら別に良いけど」

「じゃあ戻ってきたら交代ね!そしたらオレ、小エビちゃんとこ行こー」

「なにしに行くんです?」

「お迎え。部活終わった後も一人にできないでしょぉ」



…まぁ確かに、フロイドがついてるなら心配はないか

それならオレも早く支度を済ませてしまおう
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