Second reincarnation【ツイステ】
第19章 懐かしい
「………あれ…」
気がついたときには、朝だった
昨日の夜シロ先輩に部屋に案内してもらってから…そこから先の記憶が朧げであまり覚えていない
今現在もなんだか頭がぼうっとするし、体もすごく熱を帯びてる気がする
なんだっけこれ……
ああ、そうだ…私…
「……熱…出したんだ…」
自分の額に手を当てようと手を持っていくと、冷たい感覚がある
…誰かが濡らしたタオルを置いていってくれたらしい
そういえば着替えた記憶がないのに、ネクタイも少し緩んでるし…制服のジャケットも着てない
全く覚えてない…誰がやってくれたんだろ…
全部は着替えてない…
私が熱でうなされてる間に簡易的な処置を誰かがやっておいてくれたみたい…
アズール先輩ではないと思うから、他の二年の先輩三人のうちの誰かかな
何はともあれ…ずっと制服のままってわけにはいかないから、部屋着に着替えなきゃ…
そう思ってだるくて重い体を起こして、持ってきた手荷物の下まで床を這って目指す