Second reincarnation【ツイステ】
第18章 発熱ドロップアウト
「………重い…」
朝…目覚めて早々口から出たのはその一言に尽きた
確かに昨日の夜、フロイドがレイの部屋の扉を破壊してしまったので、オレの部屋を貸してリーチ兄弟の部屋に泊まったのは良い
二人のベッドは部屋の両サイドに分かれておいてあり、そのど真ん中の床を借りて布団を敷いて寝ていたはずなのに
なんで今オレはフロイドに踏み潰されているんだろう…
ベッドから落ちたのか…
寝相が悪すぎたのか…
わざとなのかは知らないが…橋をかけるようにオレの上で寝ているフロイドを転がして退ける
…部屋の時計は朝の七時だった
「全く…せっかくの休みにこんな起こし方しやがって…」
そのまま放置するのもアレだったので、仕方ないから担いでベッドに戻す
力があることだけが取り柄だから重さに関しては問題ないけど、何せ背がでかいから持ちづらくてしょうがない
ため息をついてから、手早く制服に着替えて部屋を出る
アズールの様子を見に行ってやらないといけないのと、結局手伝わせてしまったから、お詫びにレイに朝食でも作ってやろう…
まずはアズールの部屋に向かう
「アズール。起きてるか?………入るぞ」
ノックはしたけど返事がないので部屋の中に入る
…まだ眠っているようだ
一晩経って干からびてしまっているタオルを再度濡らして、昨日よりは熱が引いている額に乗せ直す