Second reincarnation【ツイステ】
第17章 休日の書類整理
「ああ、ならみんなでシロさんの部屋に泊まればいいんですよ」
「オレの部屋にベッド四つもねぇよ」
「くっつければ川の字になって寝れるのでは?」
「お前…確実に楽しんでるだろ。ていうかレイは女の子だぞ。野郎の雑魚寝に付き合わせたら悪いから、オレがジェイドたちの部屋に泊まってレイはオレの部屋使えばいいじゃん」
「えー…クリオネちゃんとかなにそれつまんない」
「ぶっ飛ばすぞ。…いいからほら、行った行った」
「ああ…なんかその、すみません…」
自称唯一の常識人であるシロ先輩の提案に助けられて、なんとか押し潰される未来は回避できたみたいで良かった…
フロイド先輩の物凄い落ち込みようになんか罪悪感がすごいけど、今回ばかりはしょうがない
「じゃあ後で部屋行くから。…レイはこっちな。案内するからついておいで」
「お願いします。…ジェイド先輩、フロイド先輩、お疲れ様です」
二人の先輩にお辞儀をして、部屋に置いてあった制服と寮服と必要最低限の荷物を持ってシロ先輩についていく
にしても二人部屋か…私は一人部屋だったけど…二年になると二人部屋を使えるのかな…って思ってたけどどうやら違うらしい
「アズールの仕事の手伝いをしてて、たまに恨みを買われるんだけどな…それのせいで闇討ちとか嫌がらせが一時期頻発してたんだよ。それでリーチ兄弟の部屋の近くに部屋を移すことによって手出しされにくくしたってわけ」
「へ、へぇ…闇討ちや嫌がらせですか…」
「生卵投げられたりとか、放課後人気のないところに連れ込まれて暴力沙汰とかだな」
「待ってくださいめちゃくちゃ本格的なやつじゃないですか!…大丈夫だったんですか…?」
「卵とか虫投げられたりとかそういうのは別によかったんだけど暴力系は、黙って殴られてれば相手も飽きてすぐ終わるかなって思ってたんだけど中々終わらなくてなぁ」
「ずっと大人しく殴られてたんですか!?」
「何回目かの連れ込まれ事案でリーチ兄弟にそれがバレて、アズールにもバレて何故かオレがめちゃくちゃ怒られた」
「当たり前ですよ…」
いくら痛みに鈍いとはいえ、まさかそこまでとは…