第12章 ー雄英体育祭・障害物競走ー
ゲートを通り抜けると出てすぐの所で
数人の生徒が足元を凍らされている
(これ絶対轟君でしょ…)
私はその場を後にし先頭へ急ぐ
そんな中司会のプレゼントマイクが
楽しそうに実況する声が聞こえた
「第1関門ロボ・インフェルノ!!」
入試の時のお邪魔ロボ…今の皆なら
易々と突破されるだろうに舐められたものだ
漸く先頭集団に追いついたところで
一旦飛ぶのをやめ翼をしまい集団に紛れる
1番先頭であろう轟君の後ろ姿が見えたが
彼はロボの動きを攻撃で封じ走っていく
それに続いて他の数人の生徒も進むが
氷漬けのロボが足元から崩れ下敷きになった
「1-A 轟!!攻略と妨害を一度に!!
こいつぁシヴィー!!」
『え…容赦ないな、轟君』
「すげぇな!1抜けだ!アレだな…
もうなんか…ズリィな!!」
興奮して実況するマイクとは反対に
現場は静寂につつまれたかと思えば
不安やらなんやらでざわついていた
「お、おい誰か下敷きになったぞ!!」
「死んだんじゃねぇか?!
死ぬのか、この体育祭!!」
(とりあえず下敷きになった人
助けといた方がいいよね…)
ざわめく中1人崩れたロボに近づき
個性を使おうとしたところでロボの下から
変な音が聞こえ、その瞬間人影が飛び出した