第11章 ー新たな戦いー
「神無月ー飯行こうぜ」
盛り上がりも落ち着き、
皆が食堂に行き始める中ー
切島君にご飯に誘われた
もちろんその横には勝己の姿もある
どう断ろうかと悩んでいると
丁度横を通った轟君の腕を掴んでいた
『ごめん、今日彼に誘われてたの!』
「え?俺そんな
『轟君、早く行こ!!』
彼の手を引いて勝己を横切る時
反対の手をガっと掴まれ睨まれる
『……勝己、離して』
何か言いたげな顔だったが
私もそんな余裕がある訳でもない
冷たくそれだけ言うと
彼は舌打ちだけし手を離すー
ただ気まずさだけが残るその場の空気
そして私は轟君を連れてそこから逃げた