第11章 ー新たな戦いー
翌日私は憂鬱な気分のまま
始業開始ギリギリに教室へ入る
朝先生と早く来ていたのに
会いたくなくて屋上に逃げていた
そそくさと席について前を見ると
振り返る勝己と一瞬目が合う
でも気まずくてすぐにそらした
(…勝己の馬鹿…もうバカツキだ)
そして相澤先生が教室へ入ってくる
「お前らまだ戦いは終わってねぇ
雄英体育祭が迫ってる!!」
「クソ学校っぽいのきたぁぁ!!」
突然告げられたその言葉にクラス中がざわめく
「待って待って!ヴィランに侵入された
ばっかなのに大丈夫なんですか?!」
そう心配するのも当たり前だ
先日あんな派手に責められたばかりなのに…
でも逆にそれを逆手に取るために
警備を増やしそのまま開催するそうだ
「何より雄英の体育祭は…最大のチャンスだ
ヴィラン如きで中止していい催しじゃねぇ」