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【ヒロアカ】〜復讐に囚われた天使〜

第22章 ー襲撃後ー



「…つまりその受信デバイスを
八百万君に作ってもらう…と?」

切島から全てを聞いた全員が黙る中
クラス委員長である飯田は認めなかった

「プロに任せるべき案件だ!
俺達の出ていい舞台では無いんだ!馬鹿者!」

「…んなもん分かってるよ!
でもさぁ何も出来なかったんだ…!!
ダチと好きな奴が狙われてるって聞いて
何も出来なかった…しなかった!!
ここで何も出来なきゃ俺はヒーローでも
男でもなくなっちまうんだよ!」

切島の告白に周りは少しざわつく
でもそれでも彼を止めようと数人が言う

「飯田ちゃんが正しいわ」

「切島、落ち着けよ…
気持ちはわかるけど今回はー」

それを遮るように今まで黙っていた轟は
切島の横に立ち緑谷の方へ視線を落とす

「緑谷、俺も切島と同じだーー
俺はアイツの手に触れたのに掴めなかった…
今度はしっかりあの手を掴みに行きたい」

轟もまた好きな人を目の前で攫われた
その悔しさは切島の比では無いだろうーー

「なぁ緑谷、まだ手は届くんだよ!」

その悲痛な叫びに緑谷はただ一点を見つめていた

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

その頃攫われた爆豪は
ヴィランの隠れ家であるBARに居た

「早速だがヒーロー志望の爆豪勝己君
…俺の仲間にならないか?」

「寝言は寝て死ね」

ヴィランの頭とも言える死柄木弔に
恐れこともせず彼は即否定の言葉を下した
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