第19章 ー本当の気持ちー
結局何も準備の出来ないまま
約束の週末が来てしまったーー
(とりあえず部屋は片付けたし
皆が来るのは夕方だから買い物行くか)
一応皆色々持ってくるらしいけど
ある程度は買っておくべきだろう
スーパーで色々物色していると
遠くの方に見覚えのある後ろ姿が見えた
(…あの髪色って轟君?)
赤と白の髪の色、間違いなく轟君だけど
その彼の横には見た感じ年上の綺麗な女性
私は何となくその2人を見たくなくて
見つからないように急いで店を出た
『…轟君彼女いるんじゃん』
体育祭のあった夜あんな事をしたのに
彼には綺麗な彼女がいたなんて…笑える
少し胸の奥が痛むが
それに気付かないように家路を急いだ
ーーーーーーーーーー…………
「「おっじゃましまーっす!!」」
『狭いけどどうぞ〜』
夕方になりみんな勢揃いで家にやってきた
1人では広い部屋もこの人数では狭いもんだ
「わぁ〜椿紗ちゃんの部屋うちより広い!」
『そう?普通の1LDKだよ』
皆をリビングへ案内し、飲み物を運ぶ
でも皆は部屋を見て周り盛り上がっていた