第19章 ー本当の気持ちー

｢えー…そろそろ夏休みも近いがもちろん
君らが30日間…１ヶ月休める道理はない
夏休み林間合宿やるぞ！！｣

｢やったー！！！｣
｢肝試そー！｣
｢風呂！！｣
｢花火｣

各々夏の醍醐味を述べながら盛り上がる

｢ただしその前の期末テストで合格点に
満たなかったものは…学校で補習地獄だ｣

その言葉に今度は逆に焦る声が聞こえる

(まぁ中間より範囲は広いだろうけど
授業聞いとけば大丈夫そうだよね…)

先生の話を聞きながらそう思っていると
ポンっと机の上に紙切れが飛んでくる

コソッとそれを開いて確認する
"今週末女子でお泊まり会！！"
とカラフルな文字で書かれていた

これは今週末忙しくなりそうーー

(でも7人も泊まれる家なんて誰の家だろ…)

私が気になった問題はそこだった
さすがに私の部屋じゃ狭い気がするし

｢それじゃ今日はこれまで!
お前ら気をつけて帰れよ〜｣

気付けば帰りのHRが終わり
それぞれが帰る支度をしている

私も荷物を片手に立ち上がると
ガシッと両腕を掴まれた

『え？お茶子ちゃん？！芦戸さん？！』

｢椿紗ちゃん、ちょっと集合！｣

｢今日は女子で会議するよー！｣

と無理矢理強制連行されるのだった