第15章 ー雄英体育祭・ガチンコバトルー
その直後会場内には
どんまいコールが広がる
『…轟君…』
いつも冷静な彼の意外な試合結果…
「瀬呂…一瞬だったな」
『はは…あれは個性的に手も足も出ないよ』
「俺なら勝てた」
『いやだって勝己は相性良いじゃん』
切島君との会話に入ってきた勝己に突っ込むと
いつも通り恐ろしい顔をしながら頭を掴まれる
『ちょ、痛いんですけど』
頭を掴む腕を離そうともがけば
さらにわしゃわしゃと髪を触られた
「うっせぇぞ、クソチビ」
『チビじゃないし、バカツキ!!』
これじゃ埒が明かないと勝己の脇腹に
1発肘を入れ抜け出した隙に席を立つ
「ッテェ?!おいてめ
『てか私この次の次試合だからもう行くね!!』
「おうー神無月頑張れよ!」
勝己の言葉を遮り、応援してくれる切島君にだけ
笑顔で応えて私は選手控え室へと急いで向かった