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Mirror【R18】

第14章 余章 ―― 夜話


瑞稀さんと昔関係があったと聞いていた美和さんと再会したのは、彼女が暴漢におそわ…もとい襲っていた所だった。


遠目でいかにもな男が周りを気にしながら彼女に近付いた時、彼女は振り向くとバッグを回転させて男の頭を殴り、蹴りを入れた。

助けに入ろうと思い呆気に取られていた僕に気付いた彼女は、何年ぶりかに一度会っただけの僕が誰だか分かったようだ。

「あれ、あなた確か、瑞稀くんの?」

咄嗟に逃げようとしたがオロオロしてるうちに捕まってしまった。


そしてその日のうちに男女の関係を持った。

ややこしそうな事には首を突っ込みたくなかったんだけど。

むしろ僕の方が彼女をしっかり覚えてた位だし、確かに魅力的な人だ。
でもなんというか……逞しすぎる。

「あたしみたいな見掛けの女は舐められるからねえ」

そういって何でも人一倍バリバリこなす。

初日のアレを聞くと、護身術を習っていたらしい。
でも、護身術ってあんなんだっけ?
とはいえあの反射神経といいバランスといい、運動神経が余程良いのだろう。

職業はエンジニアだと言う。
勿体無い話だ。


そして、ベッドでは甘くいやらしい彼女。


これを断るのは正直キツい。



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