第14章 余章 ―― 夜話
ホテルの一室でうつ伏せに横たわる女性。
タオルを一枚巻いてるだけの身体からは細い脚が伸びている。
丸出しの太腿とタオルで隠されているそこの、ギリギリの線に欲情する。
手のひらを伸ばすと形の良いお尻が片手で掴めそうだ。
その間に体重を掛けて押し入っていく。
この前に既に交わってたから、それ程抵抗なく僕達は繋がる。
「ん………」
気持ち良さそうな甘い声。
だけどこんな小さな所が無理矢理広がっていく様を見てると、何だか犯罪的な事をしてる気分になる。
「そこ、気持ちいい……」
「後ろからが好き?」
「ふふ、流石に逸巳さんのは、少し辛いもん」
「──あ」
彼女が好きと言うそこを責めると息が少しずつ荒くなる。
「ん、ん…、ふ………」
はだけたタオルから覗く白い背中に舌を這わせる。
お菓子みたいな人だと思う。
ふわふわのスポンジとかクリームとか、あの辺。
だから僕は甘く噛んだりぺろりと舐めたりして味わう。
彼女は浅く息をしながらもくすくすと笑っていた。
正直こういうの、最初はどうかなと思ったけど、何だかんだ言いながらあれから僕達はたまにこうする仲になっている。