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Mirror【R18】

第11章 感情は航海の帆を張る




「瑞稀様、お客様でございます」
「……誰とも会う気は無い」

生気のない瑞稀の声。

「地下の部屋に崎元澤子様をお通ししました」
「………は?」

瑞稀がドアを開ける。

「なんて言った?」
「……私の勝手な行動でございます。 お叱りならあとで如何様にも」

「なんで澤子が?」
「訪ねて来られました故」

「だからなんで、よりによってあそこに……」
「……………………」

ワズは答えない。


「………っ」

「……鍵を」

こいつの相手をしてる暇は無い。
瑞稀はワズから鍵を奪い取って地下に走った。


大きな足音が近づいて来、ガチャガチャという音ともにドアが大きく開いた。

「澤子……」

「瑞稀さん……?」
「なんで、ここに居る?」
「あ……」
「答えろ」

瑞稀の今まで聞いたことの無い強い口調に澤子は怯んだ。



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