第3章 「魔法使いになりたい」
―――面影堂―――
輪島「晴人はまだ起きてこないのかぁ~?」
コヨミ「この前はたくさん魔力を使ったから…」
輪島「まぁ帰ってくるなりバタンキューだったもんなぁ…」
ガシャンッ…
『あ…ガルちゃんが…』
指輪を残して消えてしまった
コヨミ「ガルちゃんも魔力切れね…」
『なら私がやる』
コヨミ「ダメよ!傷が広がったらどうするの!?」
『大丈夫だよ…』
コヨミ「この前だって…魔力の上限を越えて傷が広がったばかりよ?」
『大丈夫だって…』
晴人「ふわぁぁぁ~…」
『晴人…』
輪島「遅いよ晴人~」
コヨミ「まだ寝てればいいのに…」
晴人「へーきへーき。これ以上寝てたらかえって疲れるって」
晴人はテーブルにあるガルーダリングをバックルにかざした
《ガルーダ! プリーズ》
3匹のプラモンスターはファントムを探しに行った
晴人「さてと、俺も行ってくるかな…」
『私も行く』
輪島「おっと…その前にちょっとこいつを見てくれ」
晴人「おっ…新作?」
輪島「ほらよ」
晴人「今度はどんな魔法かなぁ…」
輪島「さぁなぁ…。俺にできるのは指輪を作ることだけだからな。魔法石の声に耳を澄ませながら…」
晴人「はいはい。わかってるって、輪島のおっちゃん。これは敵を眠らせる魔法か?グール共を眠らせれば便利かも」
『グールなら私だって倒せるし』
晴人「上限があるだろー??…試しに使ってみるか…」
コヨミ「!!」
輪島「ん!?」
『ちょっ…!!』
輪島はコヨミの後ろに隠れた
《スリープ プリーズ》
バタンッ…!
『晴人!!』
なぜか晴人が倒れる
輪島「あー…。これは自分が眠る魔法だったんだなー…」
コヨミ「私たちを実験台にしようとした罰よ…」
輪島「そうだなぁ…」
『笑ってるし…』
ペシッ…
は晴人の額を叩いた