第14章 「夢を継ぐ者」
晴人《、ここで待ってろよ》
『わかった…っていうか動けません』
晴人《すぐに終わらせる》
『うん』
晴人はファントムのいる空中へ向かった
しばらくすると目の前が揺らぐ
『…っヤバ…血…流しすぎた…かな…』
晴人「!!」
『晴人…』
晴人「大丈夫か!?」
『大丈夫だって。平気平気』
晴人「とりあえず病院に…」
『え…』
晴人「…まさか行かないつもり?」
『え…いや…その…』
晴人「こんな怪我して行かないって…?」
『(晴人が怖い…)はい、行きます』
晴人「よろしい」
は病院に運ばれ、縫うことになった
晴人たちは徹也さんと親方さんの方に向かった
というか向かわせた
痛がってるところを見られたくなかったから…
『痛かった~…』
は受付にいた
瞬平「さーん!!」
『瞬平くん…』
いつにも増してテンション上がってるんだけど…
瞬平「晴人さんが助手として認めてくれたんです!!」
『そ、そう…』
瞬平「さんは認めてくれますか!?」
『え?いや…認めるっていうか…』
瞬平「え?」
『え?』
一気にテンションが下がっていく瞬平
『あーうんうん、今回も助かったし、いい助手だと思うよ』
瞬平「やったー!!」
患者さんたちの視線が集まる
『あの、瞬平くん、ここ病院…』
瞬平「凛子さーん!やりましたよー!」
『(うわぁ。他人でありたい)』
晴人「」
『晴人…』
コヨミ「大丈夫だったの?」
『大丈夫大丈夫!縫っただけ』
コヨミ「縫ったの…?」
晴人「しばらくは歩けなそうだな」
『そんなことないよ。大丈夫!』
は勢いよく立ち上がった
『……………』
「「「……………」」」
『ほ、ほら…平気』
晴人「嘘つけ。お前明らかにさっき震えてたろ」
『大丈夫ったら大丈夫だよ!』
凛子「美味しいケーキ買って面影堂に帰ろうかな~…」
『あー…何か痛くなってきた』
「「「(何てわかりやすい…)」」」