第10章 「ドラゴンの叫び」
―――数日後―――
ガチャッ
晴人「ただいま~…」
『ただいま』
「「「おかえり~!」」」
晴人「おっと…勢ぞろい」
凛子「どこ行ってたの?」
晴人「病院。美紀子さんたちのお見舞いにね」
瞬平「え~!何で誘ってくれなかったんですか!」
輪島「具合、どうだった?」
『美紀子さんも旦那さんもとりあえず安心していいって。洋樹くんもちゃんと話できたみたいだし』
凛子「そっか…。よかった!」
瞬平「晴人さんも完全回復!それどころか?パワーアップしちゃいましたもんねー!!」
晴人「まぁね」
輪島「さすが俺の作った指輪だな」
瞬平「すごいのは晴人さんですよ」
輪島「俺もちょっとだけすごいんだよ!」
凛子「結局コヨミちゃんが正しかったのよね…」
コヨミ「どっちが正しいとか…ないと思う」
凛子「え…?」
コヨミ「私だって…本当は晴人のことが心配だったもの」
凛子の目の前でコヨミが笑った
その変化に晴人も笑った
凛子「あ、そうだ!ちゃん!」
『何?』
凛子「どうしていきなり私たちのこと認めてくれたの?」
『え?』
瞬平「あ!!僕もそれ気になります!」
『………秘密』
「「え」」
凛子「な、何で!?」
『教えなーい』
瞬平「ちゃーん!」
『(ケーキを買ってきてくれるからなんて言えない…)』