第9章 「新たな魔法石」
―――面影堂―――
瞬平「ビッグでしょ?スメルでしょ?魔法の指輪ってたくさんあるんですねー!これ全部輪島さんが作ったんですか?」
輪島「いや…ま、まぁな?」
瞬平「わぁお…。ん?これ何ですか?」
瞬平は1つの指輪を取った
晴人「あぁ、それわっかんないんだよね。ベルトにかざしても反応ないし」
瞬平「なんだぁ、失敗作か」
輪島「何言ってんだよ。俺の作る指輪に失敗作はないんだよ」
瞬平「いやいや、かざしてもつかないってことは失敗作じゃないっすか」
コヨミ「白いガルーダ…?」
『え…?』
コヨミの見ている方を見ると白いガルーダがいた
瞬平「こんな使い魔もいたんですね~!」
晴人「違う…俺が召喚したんじゃない……?」
『ううん…知らない…』
瞬平「捕まえましょー!!!」
みんなで白いガルーダに近づく
瞬平「うりゃっ!!」
室内を飛び回る白いガルーダ
瞬平の手をすり抜け、コヨミの足の間を通り
すばやく逃げる白いガルーダ
瞬平は虫網を取り出し、捕まえたかと思えば
捕まえたのは赤いガルーダ
白いガルーダは扉を開けて出て行った
瞬平「あぁ…せっかく捕まえたと思ったのにー!!」
『コヨミ、この箱…』
コヨミ「うん…」
白いガルーダは木箱を持ってこの面影堂に置いていった
晴人「あいつ…何を置いてったんだ?」
コヨミは箱を開けた
『これ…!』
輪島「それは…新しい魔宝石じゃないか?」
箱の中は赤い魔宝石だった
その魔宝石にさっきの指輪を近づけた
瞬平「あ!さっきの失敗作の指輪が!」
一瞬だが反応して赤く光った
晴人「もしかして…この魔宝石と関係あるのか?」
輪島「…よし、ちょっと待ってろ。今すぐ俺がこいつを指輪にしてやる」
輪島はすぐに工房へ行き、加工するのだった
晴人「どうした?2人とも…」
『コヨミも…?』
コヨミ「うん…」
晴人「何だよ」
『今の魔宝石…何だか嫌な感じがする…』
コヨミ「うん…」