第8章 「思い出を買うために」
《!!!》
『ゲホッ…!!晴人…!!』
晴人「!!」
『遅い…』
晴人「悪い…大丈夫か…!?」
『大丈夫…早くファントムを…』
晴人「あぁ。でもお前はセイレーンをしまえ。魔力の使いすぎだ」
『わかったよ…』
3人は家の中に入った
《ようこそ…お待ちしていました》
晴人「ファントム…!!お前のやっぱりお前の仕業だったか…!!」
《ふっふっふっふ…ゲートよ。その目でしかと見なさい。あなたの心の支えが崩れて行く様を。そして…絶望するがいい!!》
愛実「そんな…」
晴人「危ない!!」
天井からファンが落下
はそれを矢で破壊
愛実「別によかったのに…」
晴人「…えっ?」
愛実「この家がなくなるんなら…あたしなんてもう…っ」
晴人「バカなこと言ってんなよ!!あんたの希望は…俺たちが守る」
『この家、私が直すから』
愛実「え…?」
『私にできないことはない』
《ドライバーオン》
《シャバドゥビタッチヘンシーン!》
晴人「変身」
《ウォーター!プリーズ スイー、スイー、スイー、スイー》
晴人《ハァッ!!》
愛実「きゃっ!」
『あ』
は愛実に駆け寄り、魔方陣をはった
晴人はウォータースタイルで、家中の火を消火した
『もうちょっと抑えてよ…』
晴人《悪い悪い》
晴人とは愛実を外に出した
晴人《俺が言いたいのは…過去ばっかり見て…今を捨てんなってこと》
《指輪の魔法使いといい…巫女といい…!!どこまで邪魔をするんですか!!》
晴人《どこまでもに…決まってるだろ》
晴人はファントムの元に向かった
愛実「…そうよね…ここにはもう…誰もいないのよね…」
愛実は焦げた写真を見つめた
そこに一粒の涙が零れた
『いたよ。ずっと』
愛実「え…?」
『ずっと…あなたとこの家を見守ってきた』
愛実「誰が…?」
『この木たち…そして風…』
愛実「木と…風…?」
『そう。あなたが生まれてから…今まで…』
愛実「……」
『写真…貸して』
愛実「…?」
は地面に写真を置き、手をかざした
写真は焦げてなくなった部分が戻り、グシャグシャになった部分も元通りに
『はい』
愛実「ありがとう…!」