第8章 「思い出を買うために」
―――面影堂―――
面影堂には泣き叫ぶ声が響き渡っていた
瞬平「愛実さんが…詐欺師だったなんてー!!!」
輪島「ようやくハッピーがやってきたと思ったのに…!!」
店員「心に…穴が開いたみたいだぁ…っ!」
男3人
男泣き
『(うるさい…)』
は黙って紅茶を飲んでいた
コヨミ「おかしいと思ってたのよ最初から…」
凛子「美人にはコロッといっちゃうんだから…。男ってホント…浅はか」
凛子とコヨミは晴人を見た
晴人「あはは…浅はかって…。凛子ちゃん、男を全部一括りにしないでくれる?」
凛子「よく言うわ。自分だってデレ~っとしてたくせに!」
晴人「んんっ、コヨミ」
『(声裏返ってるし)』
晴人「コヨミ、まだ見つかんない?」
コヨミ「うん…愛実さんもファントムも…。ガルちゃんたちも頑張ってくれてるんだけど…」
凛子「あ…。そういえば…山形さん、出会った場所はルネサンスっていうスポーツジムって言ってた…。そこ行けば何かわかるかも」
晴人「うん」
「「「うわぁぁぁぁぁぁ~!!!」」」
みんなはヤケを起こして暴れだす
輪島「こんなもの…!こんなもの…!!」
輪島はハンマーを手にし、指輪を壊そうとする
晴人「ちょっ!!何やってんだよ!!魔法の指輪!!」
晴人は指輪を取り上げた
コヨミ「彼女にプレゼントしようとしてたのよ」
晴人「はっ?」
3人は泣き崩れる
晴人「ったく…」
凛子「何の指輪なの?」
晴人「ん~…煙?試しに使ってみるか」
凛子「うん」
2人は晴人から離れた
《スメル プリーズ》
みんなは固まる
「「「「くさー!!!!」」」」
晴人「くさ…」
みんなは鼻をつまんだ