第51章 「大切なものは」
力の出ない2人はただその光景を見守ることしかできなかった
そして白い魔法使いとウィザードの必殺技がぶつかり合う
ものすごい波動が辺りに響く
コヨミとは地面に倒れた
コヨミ「…っ」
『う…っ』
起き上がった2人の目の前には変身が解けて倒れている笛木と晴人の姿が
コヨミ「晴人…!」
『晴人…』
晴人は起き上がった
そしてフラフラしながら2人の元へ
コヨミ「晴人…」
晴人「コヨミ… …」
『よかった…』
ガッ!!
晴人「!!」
歩み寄る晴人を笛木が止めた
晴人「ぐっ…!!」
笛木が晴人の腹に膝で蹴りを入れて押しのけた
『晴人…!!』
笛木「コヨミを救えるのは…私だけだ…」
笛木はフラフラと歩み寄ってくる
はコヨミを庇うように前へ
コヨミ「…!!」
『私が…守るから…っ』
《ハァッ!!!!》
「『!!』」
何かが笛木を攻撃した
笛木「何…!?」
ソラ《引っかかったね…!!ワイズマン…!!》
笛木を切ったのはグレムリンだった
笛木「まさか…お前…ワザと…!?」
笛木を切ったのはハーメルケイン
グレムリンを貫き、そのまま置いてきたものだった
ソラ《かなり…命がけだった…けど…この剣さえ、あれば…っ!賢者の石が取り出せる…!そうでしょ…っ!?》
ザッ!!!!!
そしてグレムリンは持っているハーメルケインで笛木を切った
「『!!!』」
笛木の体がゆっくりと地面に倒れていく
晴人「笛木…!?」
笛木は震える手でコヨミとの頭へ手を伸ばした
笛木「コヨミ… …」
しかし
頭に手を置く前に消えてしまった
笛木が消えた場所から目を逸らせない2人
ザッ…
しかしそんな目の前に現れたのはグレムリンだった