第49章 「賢者の石」
笛木「そのおかげで彼女の負担が減り、魔力が上がった。そしてこの本…」
笛木が持っている本はが戦闘中に使っていた本だった
晴人「それは…」
笛木「この本は…使えば使うほど魔力を溜め込む本だ。本当に助かったよ。これがあって。私は再びサバトを開くため…魔力が少しでも欲しいからな」
晴人「だからファントムを使ってゲートを探し…真由ちゃんや譲や…山本さんを無理やり攫って魔法使いに…」
晴人は笛木の胸倉を掴んだ
晴人「お前のためにどれだけの人が絶望させられ、苦しい思いをしたのかわかってんのか!?」
笛木「娘を失った私の苦しみに比べれば…そんな苦しみは小さなものに過ぎない…!」
晴人「何…?」
笛木は晴人の腕を掴んで引き離した
笛木「コヨミは私の希望だ…。その希望を取り戻すためなら…私はどんな犠牲もいとわない!!」
笛木の目は本気だった
晴人「……全てはコヨミのために…。でも他に何か方法が…!」
笛木「他に方法はない。お前が協力せねば…コヨミとは死ぬ。それでもいいのか…?」
晴人「…………っ」
笛木「…ならば力づくで連れて行くしかなさそうだな…」
笛木が見た目の先には
晴人「山本さん…?」
笛木「紹介しよう。4人目の魔法使いだ」
そう言うと笛木は去り、山本はベルトに手をかけた
《シャバドゥビタッチヘンシーン!》
山本「…変身」
《チェンジ ナウ!》
晴人「山本さんが…魔法使いに…?」