第45章 「息子の形見は」
『う…うぅ…っ』
《時が来る…》
『ハァッ…ハァッ…!』
《お前の力…もらい受ける》
『いや…っ』
《私は自由…もうあんたの体はごめんよ…》
『いやぁぁぁぁぁぁぁっ!!』
体を起き上がらせるとベッドの上
『夢…なの…?』
バサバサバサッ…!
『!!』
音の方を見ると、窓が開いてカーテンが風に靡いていた
『…………』
は窓を閉めて、ベットへ戻った
―――朝―――
はあれから眠れなく、寝不足のままご飯を食べた
晴人「じゃ、ファントム探してくるかな」
輪島「あぁ、行ってらっしゃい」
『私も行くよ』
晴人「大丈夫か?眠そうだけど…」
『平気…』
コヨミ「気を付けてね。白い魔法使いのこともあるし…」
晴人「…うん」
晴人はコヨミを見つめる
コヨミ「…何…?」
晴人「ん…?いや、行ってくる」
普通に話しているが晴人の様子が最近おかしい
聞いても答えてくれないので諦めた
読み取ることができるけどそんなことはしたくない…
カランカランッ
『晴人…?』
一体何を考えてるの…?
晴人はぼんやりしながら歩く
ファントムを探すと言うよりもただ歩いているだけ…
橋の上で川を眺める
『(今は1人の方がいいのかな…)』
は晴人から離れて1人で歩き出した
『(晴人のバカ…。晴人のバーカ…1人で悩んじゃってさ…)』
ついたのは「はんぐり~」
『店長さん、レモンティー1つ』
店長「あら、ちゃんだけ?晴くんは??」
『晴人は…何か考え事してたので置いてきました』
店長「あらあら、じゃあ今日はちゃんにサービスしてあげる!レモンティーとベリードーナツのセットよ♪」
『わぁ…!ありがとう!』
店長「運んであげるから座ってて♪」
『はーい!』