第44章 「白い魔法使いの秘密」
西園寺「君…私を覚えてないか…?」
コヨミ「え…?誰…?ゲート…?」
瞬平「そうそうそうそう、ゲートで、小説家の西園寺先生です!」
西園寺は瞬平を払いのけてコヨミの元へ
『…!!』
コヨミに指輪を見せた
西園寺「これに…見覚えはないか…?君が落として行ったんだ」
コヨミ「………」
西園寺「私はこれを返したくて…君をずっと探していたんだよ…!」
瞬平「えぇ~!?」
晴人「まさか…」
西園寺「そうだ…!私が10年間探していた少女、コヨミだ!!」
コヨミ「…!!」
輪島「一体何の話なんだ…?」
西園寺「名前だけじゃない。この儚げな雰囲気、間違いない」
コヨミ「私のこと…知ってるの…?」
西園寺「あぁ…。10年前の君を…」
晴人「コヨミ…何か思い出せるか…?」
コヨミ「……………わからない…」
西園寺「はぁ…。そうだ…じゃあ…あの湖に行ってみないか…?君がいた湖…!」
コヨミ「私がいた湖…?」
西園寺「あぁ…。行こう、今すぐに!」
西園寺はコヨミの手を握った
コヨミ「触らないで!!」
『コヨミ!!』
はコヨミの背中を擦った
『大丈夫だから…』
コヨミ「…っ」
西園寺「……冷たい…」
晴人「ごめん。事情があるんだ。ちょっと待って」
西園寺「え…?」
輪島「いや…でも…。この人の言うことが正しければ…コヨミの過去がわかったってことじゃないか…!」
瞬平「コヨミちゃん…ちゃんと人間だったんですよー!!」
輪島「あっ、バカ…!!」
『はぁ…』
晴人「よかったな…コヨミ」
コヨミは頷いた
西園寺「どういうことなんだ…」
瞬平「先生は、コヨミちゃんの救世主ってことです!!これはもう…お祝いするしかないですよ!?みんなでワイワイ盛り上がりましょうよ!!ねっ!!」
『(気が早いんだから…)』