第5章 「人形とピアニスト」
ファントム《うわっ!!》
そしてなぜか凛子まで
凛子はゲートを自分の車に乗せた
ファントム《あ!!待て!!》
バシュッ!!
ファントム《いってぇ!!!》
『うるさい。少し黙って』
ファントム《誰だよ!!邪魔すんのは!!》
晴人「俺たち」
ファントム《指輪の魔法使いに…巫女…!》
凛子「ゲートは任せて!!」
凛子は車を走らせ、その場から逃走した
ファントム《あー!!ちゃっちゃと済まして帰りたかったのによぉ…!》
晴人「気が合うな。俺たちもそういう気分なんだ」
《ドライバーオン》
《シャバドゥビタッチヘンシーン!》
晴人「変身」
《フレイム プリーズ!ヒー、ヒー、ヒーヒーヒー》
晴人《さぁ、ショータイムだ》
晴人はファントムと戦い始める
ゲートもいないしやることがない
『着いてこなくてもよかったかも…』
晴人の方が強いし
はバイクに座り、戦いを見ていた
しばらく戦っていたが…
ファントムの方が逃げてしまった
『あら…逃げた』
ゲートの男性は高木栄作
高木は音楽学校に通っているらしい
そしてその学校の外で、さっきのことを教えた
高木「つまり僕はゲートという存在で、ファントムという化け物に狙われていると」
晴人「そういうこと」
高木「まったく…明日は大事なコンクールなのに…」
凛子「命より…ピアノのコンクールの方が大事だっていうの?」
高木「ピアノは僕の希望だ!」
晴人「…希望…?」
高木「……………」
凛子「でも…いつファントムが襲ってくるか…!」
高木「そんなこと僕が知ったことか」
ゲートは行ってしまった
―――――
凛子の操作網で高木の家を突き止めたが…
凛子「やっぱり部屋までは入れてくれないみたい。護衛したいなら外で勝手にやれって」
晴人「ふっ…今度のゲートは気難しい芸術家らしいな」
凛子「まぁ…実際にすごいピアニストみたいなんだけどね」
凛子は手帳を開いた
凛子「子供の頃からいろんなコンクールを総なめにして…今の音大も推薦で入ったんだって。けど…ここ最近はスランプ続きで…全然賞が取れなくなっちゃったみたいで…。明日のコンクールに、彼の再起がかかってるんだって」
高木の家の中からピアノが流れる