第5章 「人形とピアニスト」
―――面影堂―――
晴人「コヨミ、ほら」
コヨミ「…別に今日じゃなくてもいいのに…」
晴人「こういうにはマメにやっといた方がいいんだよ」
『そうそう』
コヨミの右手を晴人のバックルにかざす
そしてはコヨミの左手を握る
こうしてコヨミに魔力を与えている
コヨミは魔力がないと生きられないから…
ガチャッ
凛子「おはようございま…」
凛子は3人を見て固まった
ガチャッ
輪島「おー、おはよう。どうしたの?こんなに早く」
コヨミとは席を外した
凛子「あぁ…近くまできたんで…」
輪島「あぁそう」
凛子「ていうか…何今の」
「「『…………』」」
凛子「ねぇ…」
晴人「あー腹減った~」
輪島「おぉ、ほらほら」
輪島の手作りの料理が並ぶ
ガチャッ
瞬平「おはよーございまーす!これ、皆さんで!あ、ちゃん!これ絵本のお礼!!ケーキだよ!」
『どうも…』
晴人「ナイスタイミーング!」
瞬平「輪島さんもどうぞ!」
輪島「ありがとありがと」
瞬平「コヨミちゃんも食べて!」
コヨミ「……いらない」
ボーン…
瞬平「え…?」
コヨミは水晶玉を磨く
朝ごはんを食べてすぐに晴人はドーナツを食べ始めた
凛子「ドーナツばっかり…よく食べるわねぇ」
晴人「魔力使うとお腹減るんだよ」
凛子「魔力!?」
晴人「ぐっ」
晴人はドーナツを喉に詰まらせた
凛子「魔力って言った!?」
瞬平「あ!そんな一気に食べるから!これ飲んでください!これ!」
瞬平は晴人に水を渡すが、躓いて水を晴人にかけてしまった
一気に騒がしくなり、大混乱
『はぁ…うるさい…』
その時、コヨミの水晶玉が光った
コヨミ「ファントム!」
と晴人はジャケットを着て、すぐに面影堂を出ようとした
コヨミ「晴人…!…!」
『…?』
コヨミ「今日は…気をつけて…」
晴人「エネルギーは満タンだ」
『そんなに心配しなくても大丈夫だよ』
晴人「行って来る」
『いってきます』
2人は面影堂を出た
『晴人…あれ…!』
すぐ目の前にはゲートらしき人物とファントムの姿が
晴人はバイクを飛ばし、そのままファントムにぶつかった