第34章 「金で買えないモノ」
「すいません…!!すいません…!!」
歩き出したはいいが、ずっと謝りっぱなし…
晴人「もういいから、すぐに東京から出ましょうね」
「はい…すいません…」
『そんなに謝らないでよ…』
「あれ…?新品なのに…!」
ゲートの靴紐が切れてしまった
「あー…ツイてない…」
ガッ!!
ドンッ!!
『きゃっ…!』
ゲートの後ろから黒い服に身を包んだ男が、ゲートのバッグを持って逃走
晴人「!」
『私は大丈夫…!早くあの泥棒を…!!』
みんなで追いかけるが、路地に逃げられ、見失ってしまった
「そんな…!どうして急に…!さっきまであんなに運がよかったのに…!!」
『(おかしい…こんなこと…)』
ゴゴゴゴゴゴ…!!
いきなり天気が崩れ、雷が鳴る
『…っ』
雷の音は嫌い…
は耳を塞ぎながらゲートに近寄る
『大丈夫ですよ…きっとまだ近くに…』
晴人「!!」
晴人がいきなりとゲートに飛び掛る
『晴人…!?』
ガランガランッ!!
建設中のビルから建材が落ちてきた
『な…っ』
晴人「…何かついてる」
『え…?』
晴人「、こっち来い」
晴人はの腕を引っ張り、自分の横に立たせた
《ライト プリーズ!》
晴人はライトの指輪でゲートを照らした
するとゲートの背中に何かがいた
瞬平「!?」
『今のって…ファントム!?』
晴人「コイツ…あのとき倒した…」
晴人はゲートからファントムを引き離した
晴人「変身!」
《ランド プリーズ!ド、ド、ド、ドドドン、ド、ドドドン!》
ファントムはウィザードから遠ざかっていく
そしてそれと同時にの持っていた本が黄色に光る
『な…何で黄色…!?』
この前は赤だったのに…!!
でも今はそんなことを言っているヒマはない
急いで晴人を追いかけた
『晴人!!』