第32章 「涙」
《… …》
誰…?
《君はまだ生きたいかい…?》
うん…もっとみんなと一緒にいたい…
《君がそんなことを言うのは初めてだね…》
そうかな…
《目を開けてごらん…?君の大好きな人たちが待っているよ…?》
はゆっくりと目を開けた
晴人「!!」
コヨミ「!!」
瞬平「ちゃん!!」
凜子「ちゃん!!」
仁藤「ちゃん…!!」
『みんな…?』
ここはよく見慣れた面影堂
『!!…どうしてここに…!?』
瞬平「公園でちゃんが倒れてるってガルーダたちが教えてくれたんです」
凜子「腕から羽生えてたけど大丈夫!?」
『!!』
は飛び起きて腕を見た
腕には包帯が巻かれていて後は変わりない
コヨミ「大丈夫よ。羽は晴人の魔法で消えたわ」
『晴人…魔法って…』
晴人「あぁ」
晴人は新しい指輪のことを話してくれた
『そっか…』
晴人「かなり傷が深まった…。悪い、俺のせいで…」
『晴人のせいじゃないよ…!』
みんなは部屋を出て晴人と2人になった
『今回はさすがに死ぬかと思ったな…』
晴人「…」
『1人じゃなーんにもできなかったよ…』
晴人「……………」
『やっぱり私には…みんなの力が必要だなーって』
晴人「…」
『晴人の力が…必要』
晴人「あぁ」
晴人はを抱き締めた
『ちょっ…晴人…』
晴人「お前がいなくなったら…俺は…」
『晴人…?』
晴人「……………」
『どうしたの晴人…晴人がいるなら…私もいるよ…?』
晴人「あぁ…」
は晴人の背中に手を回した
晴人「(お前が…好きだ…)」